スリランカに8つある世界遺産のうちの１つ、シギリヤロック。シギリヤ・ロックは、ジャングルの中、空に突き出た自然の要塞。シギリヤ・ロックの上に、親殺しの烙印を押された一人の王が造り上げた王宮がありました。その王の名は、カーシャパ。カーシャパは、古代シンハラ王朝の王 ダートゥセナと身分の低い女性との間に産まれ、彼には貴族の女性との子である腹違いの弟、モッガラーナがいました。正当な血筋である弟の王位継承を恐れ、カーシャパは父親であるダートゥセナ王を監禁し、王位をはく奪してしまいます。弟のモッガラーナは南インドへ亡命し、カーシャパの手から逃れます。シギリヤへ遷都して１０数年後、亡命していた弟が挙兵してカーシャパを討ちに出ます。劣勢を強いられたカーシャパは自害し、カーシャパ王としての支配は２０年ほどで幕を閉じます。その後、モッガラーナは再びアヌラーダプラへ首都を移し、このシギリヤの地は仏教僧へ寄進され、歴史の表舞台から姿を消します。シギリヤが再び歴史上の記録に現れるのは、イギリス統治下の1870年代になってから。世界遺産に登録されたシギリヤの名を有名にしたのは、 シギリヤ・レディと呼ばれる美女の壁画。シギリヤ・ロックの中腹に描かれたこの壁画は、 スリランカの古代美術を代表する作品として知られています。諸説ありますが、この壁画は、親殺しという禁忌を破ってしまったカーシャパが、 その魂を慰めるためにシギリヤ・ロック中に描かせた天女とも伝えられています。当時は500人を超えるシギリヤ・レディの壁画があった言われていますが、１４００年程の年月を超えて、現在18人分の絵が現存しています。【シギリヤ レディー 宝石絵画　詳細】サイズ：約　縦 26 cm x 横 21.5 cm重さ：　480 – 510 g【使用する宝石について】主に7種類の宝石から制作されています。各種類の宝石には膨大な色の濃淡があるため、7種類で1000以上の色を表現できます。・サファイア（蒼玉）・ガーネット（柘榴石）・スピネル（尖晶石）・トルマリン（電気石）・カルサイト（方解石）・ジルコン（ヒヤシンス石）・アメジスト（紫水晶）