ご存じYAMAHAの名機NS-10M（通称テンモニ）のXです。おまけにコンデンサ総交換など下記改造全部のせ。元々ノーマル版に較べると、防磁仕様、音の解像度向上など、ウーハ&ツイータともユニットの性能が大幅にアップされています。手に持てば分かりますが、本機はノーマル版に較べてかなり重いです。エンクロージャが重いのではなくスピーカーそのものが重い。この重量増もしっかりしたブレのない音に影響しているのでしょう。楽器の位置がピタリと定まるこの感じは、現代の同価格スピーカーには到底、真似のできないものだと思います。この個体はそこに大幅改造を施した「超美音」で「超美品」です。外観がなるべく変わらないように内部とコーンのみを徹底的にいじりました。◎ネットワークのコンデンサ（ウーハ用10μFとツイータ用5.4μF（並列2本の合計）新品）×2の総交換（写真8枚目） ◎内部配線を高級音響ケーブル「ベルデン8470」新品に交換 ◎内部接続部を研磨清掃・はんだを音響用にして再接続 ◎ウーハの白コーンにスピーカー専門ポリマー加工（下記）◎ウーハのエッジ柔軟化処理ここまでやるとどうなるか…。 明るい音なのに深い音。楽器がそこに見えるかのような定位、雑味なく艶やかで張りのある音色、見えるような豊かで色彩感ある音像。本気で感動ものになりました。テンモニに慣れている人ほど「あ…！」と絶句だと自負しております。 ◎ウーハにはスピーカー専門のポリマー加工、エッジに柔軟化処理を施してあります。ポリマー加工とはコーン紙の表面に極めて薄い高分子密着被膜を作るもので、一義的にはコーン紙の劣化を防ぎ、本来の白さを取り戻し、湿気や紫外線などからウーハを守るためですが、コーン紙の剛性を高める作用も持つため、音を引き締めて音像をハッキリさせる効果があります。 高分子被膜は極めて薄い被膜であるため質量をほとんど増やすものではなく、音色の方向性そのものに変化はありません。◎見た目は写真を拡大するなどしてご判断下さい。滅多に出ないレベルの超美品です。ただなにぶん30年近く前の製品なので、写真に写りにくいキズや小さなキズなどがまったくないとはいえません。そのあたりはどうかご承知おきください。発売当時の価格が64,000 円（税抜）[2台1組] 。幅215x高さ382x奥行199mm【107麻】